2010年08月28日

Being目標について考える その6−5

Being目標は人間がある状態になることをターゲットにします。Doing目標とは共通点もありますが、違った運用の仕方が必要です。
 例をあげましょう。あがり症で、人前でしゃべると赤面恐怖症に襲われ、社会生活もそれで著しい制約を受けている。それをせめて人並みに改善できないか、といったケースです。

質問者)なるほどそういうケースはよくありますね。しかもこれはある意味深刻です。小さいときに、自分もシャイで結構苦労しました。とても興味があります。

最初の体重5キロ減は、どんなターゲットを何時までと、明確に目標を掲げることがでましたが、「あがり症」を治すという目標は、ターゲットと達成時期を明確にしにくいのです。
 しかし、「あがり症」は、苦しんでいる本人にとって、人格の基本にかかわることであって、実に深刻かつ喫緊な問題なのです。人格改造や自己アイデンティティの変革です。その1点を突破することで、将来の自己像やキャリア形成まで変えてしまうことかもしれません。

 従って、Being目標はその人にとって本質的な事に関わるケースが多いのです。
 
 何を目指すかというと、別人のように変貌してしまう。そういう目標があってもいいと思います。ステップ・バイ・ステップで段階を踏みながら少しでも理想に近づいていくというのもよいと思います。
 ただ、ある瞬間を越えると、全く質の違う次元に到達していることもあるのです。数字でどのくらいになったというのではなく、ふと気付くと今まで震え上がって、赤くなっていた場面で、自分が少しも怖がっていないことを発見する。
 いったい今までの自分はなんだったのだろうか、と我がことながら不思議に思う瞬間を味わうことがあります。
 これは感動の体験になるわけです。自分が新生しているのです。これはある種の覚りを得たような心境になるのだと思います。
 自分の中で、何かが質的に大変換しているのです。ですから目標を数字化したり、達成時期を立てるのは困難な場合があります。

 しかし、量的変化の積み上げが、あるとき質の変化をもたらします。ダイナミックで劇的な変化の背後に量の積み上げがあるのです。ですから、敢えて今月は何人かの人に会って話をする。来月は会う人の数を2倍にする。そんな数字管理もよいのです。

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